football mania

音楽レビュー等

英国王のスピーチ

さてさて、アカデミー賞を取った割にそんなに話題に上がらない英国王のスピーチを見てきました。
コリンファースの演技が素晴らしいですね。
主演男優賞を取っただけはある、というよりこの演技以外を選ぶ理由がわからないぐらい言っても良いかもしれません。

世界史について学んだことのある人ならばすごく楽しめる。
ボールドウィンは開戦前に首相を辞するような顔をしてるなーとかチャーチルはなかなかやりそうだなとか。
冗談は置いておいて見て損はない映画だと思います。
王族ならではの幼少期のトラウマや、王族ならではの驕りなど。
それをあえて対等に接することによって取り除こうとする主治医のライオネル・ローグ。
更にこの主治医がオーストラリア人であるというところも面白い。
当時のイギリスにとってオーストラリアなんて植民地の一つ、しかも元は罪人を送る島だった訳ですよね。
そんな所から来た人に対等に接っせられてたまるか!!といった感情がかなりむき出しになります、序盤はね。
最終的にはヒトラー率いるドイツとの戦争に突入する中で国王のラジオ演説が必要になってきて、それに向けて吃音を克服するというお話に。