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football mania

音楽レビュー等

ジェイミーxxの7年間-in colorについて-

ジェイミーxx(本名ジェイミースミス)は2014年からリミキサー、プロデューサー、DJとして生計を立てる一方、日々更新される音楽で味わいのある楽曲を作成していた、そんな彼が27歳にしてソロアルバムをリリース、それが"in color"である。
そのアルバムは"Gosh"というドラムンベース、90年代のBBCラジオの"one in the jungle"をサンプリンングしたトラックから始まる、一方で18歳の攻撃的なラッパーによる、思わず笑ってしまうような楽曲も収録されている('I Know There's Gonna Be (Good Times))まさに現代音楽を反映したようなアルバムとなっている。

皆さんのイメージとしてやはりthe xxのプロデューサーというのが強いと思う。
しかし、前述の"Gosh"は恐ろしくシンプルな曲である。付け加えて、BBCラジオのサンプリンングと2本の指で弾ける最大限のラインととてもシンプルなベースライン。
普段スミスが使う音よりもとても少ない、しかし、"in color"においてスミスが作成してる曲はその少なさがとても効果的に効いていてオリジナル性が出ている。
彼のスティールドラムを使った楽曲をはじめて聞いたのは2011年のシングル"far neaer"である。
それよりもよりゆったりとシンプルな楽曲-"sleep sound"、"hold tight"、"girl"-がこのアルバムを暖かく、幸福感の溢れるものにしている。

このような楽曲たちが次のthe xxのアルバムにどのような影響を与えるのだろうか、バンドのロミー・マドリー・クロフト、オリバー・シムはヴォーカルとして3曲に参加している(ロミーは"See Saw"、"loud place"に、シムは"stranger in the room"に)
全体的に陰鬱性はなく(これがアルバムタイトルが"in color"である所以)エレクトロR&Bとでも形容できるような楽曲が多い、またハウス的な印象も受けるかもしれない。
アトランタのラッパー"young tnug"、ロンドンのpopcaanが詩を提供している、'I Know There's Gonna Be (Good Times))には明らかなアメリカへのイギリス風なレコーディングによるアピールがなされている。
何はともあれ、このアルバムは適材適所なクリエイターの使われ方がされていて、ジェイミーが過去7年間でどのようなことを考えていたのかがわかるアルバムとなっている。

うん、書いてて非常に聴きたくなった。
the xxよイメージが強いから明るい感じの楽曲とかが意外。
あと陰鬱性が無い、それがin colorの由来というところも目からウロコでした。
pitch forkで9.6とか獲得したらしい、非常にそそられる。