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音楽レビュー等

The Chemical Brothers 【Born In The Echoes】~EDMへのアンチテーゼ~

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満を持してリリースされた、Chemical Brothersのニューアルバム【Born In The Echoes】

現在のEDMが頂点を取っている現代に対する、テクノからの刺客である。まさに刺客。

思えば、Daft Punk【Randum Access Memories】もEDMへ対するアンチテーゼ、【Get Lucky】が表題曲であった。

そんなEDMに対する思いがこもったこの1枚。

EDMがスピーカーをフルに音圧で戦う野に対して、今回 Chemical Brothersの作品は「トリップ感」楽曲が織りなすサイケデリックな音色で勝負をしている。

 

また今回もゲストヴォーカルが豪華である。

Q-Tip,Ali Love さらに【Morning Phase】にてグラミー賞を獲得した、Beck、更にはSt.Vincentといった今をときめくスターたちがゲストで参加している点も見逃せない。

 

まさに売れ線を狙おうとはしていない楽曲の宝庫である。

更に狙ってないのに素晴らしくキャッチーな楽曲をかけてしまう、Tom Rowland、Ed Simonsのセンスには脱帽である。

 

【Sometimes I Feel So Deserted】

まさに幕開けにふさわしい、物静かなビートから徐々に音数が増えていきそこへ二人の歌声が入ってくる、そして爆発!!、絶対的にライブの1曲目で利用できる楽曲である。

サマソニのオープニングは99%この曲だと信じている。

途中で若干、Daft PunkTron】みたいになるところも良い。

 

【Go】

Q-Tipとのコラボであるが、もうこれはお決まりのここち良いビートに、打楽器の音が加わり、そしてQ-Tipの声が加わる。

コラボレーション作品だがこれが一番、Chemical Brothersっぽい楽曲である。

こういうしゃがれ声が似合う。

 

【Under Neon Lights】

これはSt.Vincentとのコラボ作品。

Goとはまた変わったサイケデリックな楽曲、やっぱりSt.Vincentの声色は素晴らしい。

そしてそれにぴったりなトラック(トラックというのか不明だが)を提供する辺りもさすが。

 

【EML Ritual】

Ali Loveとのコラボ作品、1:40辺りから始まる、声の重なり、およびそれを一つのビートでまとめあげてしまう部分に注目してほしい。

全体的に音で魅せるところが多い、スクラッチ音も多用。

 

【I'll See You There】

ここからは歌は少な目な楽曲が続くがそれこそChemical Brothersの真骨頂。

これなんかはアラビアンな音像が特徴的。

 

【Just Bang】

絶えず重音が鳴り響いているこの楽曲、フェス等では中盤でかかるだろう曲。

ただ、時折入るシンセの音色が素晴らしい。

 

【Reflextion】

おどろおどろしい楽曲、でも真っ暗な中2人のシルエットだけが見えてこういう楽曲を奏でるのが2人の真骨頂である。

更に中盤では不協和音とも取れる、正直言って聞きづらいでも癖になる場所もありウラ表題曲と言っても過言では無い。

 

【Taste Of Honey】

一転、ローチューンなこの曲。

ジャングルを探検しているかのような冒頭から蜂が飛んでいるようなブーという音をはさみ、かなり実験している曲、あ、Tasete of Honeyだから蜂なのか。

 

【Born In The Echoes】

Cate Le Bonとのコラボ曲。

アルバム最後へ勢いをつけるような楽曲なのだが派手さはない。

アウトロのいつまでも続いているようになりながらもブツギリが好き。

 

【Radiate】

レディエイイイイイトとディレイがかかっているところがなんとも気持ちいい。

そして完全にチルな楽曲、前の曲の時に勢いをつける云々言っておいてこれである。

 

【Wide Open】

Beckとのコラボ曲。

素晴らしいの一言に尽きる。

正直な話をすると、Beckの歌声に食われている感はあるのだが、その中でもChemical Brothersらしくない、いい意味でらしくない音がバックで流れており、完全にEDMとは一線を画しながらも乗れる楽曲、これが元祖だと言わんばかりの楽曲である。

 

【Direct Buki】

これは日本盤のみのボーナストラックなのだがこれこそ今作でChemical Brothersを初めて聞くという人にはマストで聴いてもらいたい楽曲となっている。

山場を作るだけ作って、そこで上がらないで更にビートを刻む辺り、さすがである。

 

 

後2曲ほどあるのだがそこは割愛させて頂こう、記載の通り、何よりも日本盤を購入したほうが良いアルバムであることは間違いない。

 

最後にもう一度確認をしておくと、EDMで盛り上がってる世代に聞いてほしい楽曲である。

EDMで派手に騒ぐのも決して悪くない、ただ、こういう電子音を使った音楽もあるんだよ、テクノというのはこういうものなんだよというのを教えてくれる作品。

現在、apple music、LINE MUSIC、AWAといったサブスクリプションサービスでも手軽に聞けるので存分に聞いてほしい。

 

そしてサマーソニック2015でも来日するので是非にそのトリップ感を生で味わってほしい。

 

 


The Chemical Brothers - Go - YouTube

 


The Chemical Brothers - Sometimes I Feel So ...