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音楽レビュー等

Girl Band【Holding Hands With Jamie】

いつからだろうか、ノイズミュージックが好きになったのは。

いつからだろうか、シューゲイザーと呼ばれるバンドが好きなったのは、いつからだろうか、不穏な音楽が好きなったのは...

 

そんな私の感性にバリバリバリと反応するバンドがアイルランドから1stアルバムを持って飛んできた。

そうGirl Bandである。

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10代の頃から一緒にプレイしていたアラン・ダガン(gt)ダニエ・フォックス(ba)、ダラ・カイリー(vo)、4年前にアダム・フォークナー(dr)が加わり誕生、地道なライブ活動が実を結び、ラフ・トレードと契約した彼らはファースト「ホールディング・ハンズ・ウィズ・ジェイミー」をセルフプロデュースで完成。ポストパンクやノーウェイブからクラウトロック、テクノに至る多彩なリスニング歴を映した、グルーヴとポエトリーの駆け引きは、アイリッシュロックの異端児の評価をさらに上げることは必至だ。

(ミュージックマガジン、10月号)

彼らの音楽を聴いてまず感じるのはとにかく音、音、音。

無関係なフレーズだと思われてもそこで交わるんかという感じ、そっぽ向いてるドラムの音であっても、いきなりギターフレーズが飛び込んできて良いグル―ヴを生み出している。

そして、彼らの歌詞にも注目してほしい、一見意味不明なフレーズが並んでいるかと思いきや、それが抒情的な雰囲気を生み出すのである、日本でいうところのナンバーガールと同様の雰囲気である。

これが20代の音楽なのかというぐらい実験的で完成されている音楽が本当に魅力的、おそらくボコーダーで声を変えているのだろうが、時々出てくる地声が本当にカッコいい。

特にM1「Umbongo」の最後の最後の盛り上がり方多分ライブだったら全部のスピーカーぶっ壊して、ギターも投げ捨ててはけていくに違いないそんな場面を想像できるぐらいの暴れっぷりかと思えばしっかりとした曲もある、まるでノイズが流れ込んでくるような。

マイブラッティ・ヴァレンタインの正当な後継者がアイルランドという同じ国から出てきたと言っても過言では無い。


Girl Band - Umbongo - Live @ The Lexington 13/08/2015 (1 of 12

 

 

Holding Hands With Jamie

Holding Hands With Jamie