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音楽レビュー等

2017年ベストアルバム

今年のベストアルバム

 

 

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jjj「ヒカリ」

M1のBABEもそうだけど、トラックの多様性が凄すぎる。

昨年出したC.O.S.Aとフレシノのアルバムのトラックも食らったけど、本当に1人で作ってのんかなって疑っちゃうほどの汎用性の高さ。

日本国内でトラックメーカー多いけど、いい意味での雑食性は彼にしか出せないと思う。

フラッシュバックスももう1回やってほしいし、2018年も活発に活動してほしい。

 

 

 

 

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Nick Hakim「Green Twins」

ベットルームシンガーソングラーライターの異名をもつNick Hakimのデビューアルバム

フォーク、マーヴィンゲイ、カーティスメイフィールド、マッドリブ、MF DOOMをバックボーンにもつアーティスト。

ソウルミュージックですら、ベッドルームで作れるようになってしまったのかと、近年のテクノロジーの進歩には脱帽だけれども、ディアンジェロにもひけを取らないセンスは今後伸びる可能性大。

声、ビートどれを取っても文句ないし、ベロベロの電車とかで聞くのがオススメ。

 

 

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TENDOUJI「MAD CITY」

日本で今、このタイミングでこういうバンドが存在していることが嬉しい。

ペイヴメント直系なローファイに英詞の歌詞が優しくのる。

ライブがすごいみたいだけど行ったことないから分からない。

コードとか展開とか分からないけど、聞けば元気になる、そんなバンド。

 

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8otto「Dawn on」

8otto、6年ぶりのフルアルバム。

彼らのインタビューを読んでると、この形式が音楽と人間生活の共存をするのにちょうど良い形なのかもしれないし、そしてその形式を取っているのにこの素晴らしい楽曲が出来上がるってのは彼らのセンスが抜きん出ている証しでもあると。

8otto初のホーン隊を取り入れた楽曲もホーンをうまくバンド内で消化してて食われてない。

全国のバンドマンに勇気と選択肢を与えるアルバム。

 

 

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Homeboy Sandman「Veins」

ダークなトラックにポエトリーのように叩きつけるリリックが癖になるhomeboy sandmanのデビューアルバム

タイトな楽曲ではない、M4「Clarity」が琴線に触れて何回もリピートしました。

 

 

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思い出野郎Aチーム「夜のすべて」

8ottoと同じような感じなんだけどウォーキングバンドマンに勇気と選択肢を与えるアルバム。

ダンスに間に合えばすべて投げ捨てても良いっていうM1にすべてが集約されている。

仕事後イベント行く時とか、これ聞いて行くとどんな曲がかかってても楽しめるというジンクス付き。

 

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Chillhop Essentials series

オランダのレーベル「Chillhop Recoreds」が春夏秋冬で出しているコンピ。

全編インストながらジャジーで高質なトラックたちが盛りだくさん。

バンドキャンプで無料配信しているほか、クラウドファンディングによってアナログの販売も行っている。

自分が好きなのは春盤、日本の桜をイメージさせるような楽曲が多く、寝る前などにオススメ。

 

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Kendrick Lamar「DAMN.」

やっぱりケンドリックは外せない。

すごい注目度の中、発表された今作は前作「to pimp a butterfly」とはうってかわってトラップ調の曲が多い。

リアーナとコラボした「LOYALTY」ではブルーノマーズ「24K Magic」を逆再生でサンプリングするなど、センスには脱帽。

また逆順で再生したり、続編が発表されるのではないか、キリストとの絡みなど収録楽曲以外のところでも話題を提供した。

 

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punpee「MODERN TIMES」

ようやく発表された板橋のダメ兄貴ことpunpeeのデビューアルバム。

PSGの頃より広い視野のことを歌う今作は、punpeeならではの視点で現状の日本、世界を皮肉っており、日本人にとっては珍しく時事的なことを歌っている点も注目。

年末に公開されたスターウォーズ最新作のルークの心境とも被る点が何点かあると自分では思っており(今作でもスターウォーズの効果音がサンプリングされていたり!!)聞けば聞くほど発見がある。

これほど作り込まれたアルバムも珍しく、洋楽邦楽の枠を超えて今年1番よかったアルバムだった。

 

すごい雑多に今年多く聞いたアルバムたちを選出してみました。

やっぱりpunpeeが今年の大賞ですかね、追加公演見に行ったり、ユニットのイベント行ったりと生で見たことが1番多かったっていうのもあるかもしれないけれども。

これだけのギミックがあるアルバムを作るのはすごい骨が折れると思うので、もう2、3年はアルバム出なさそう。

 

世界の音楽事情を見てみるとロックをR&B、ヒップホップが超えた年であったと。

確かにどこを見てもR&B、ヒップホップの話題が豊富ですよね。

表現方法が豊富というか、ロックじゃできない領域があってそこにピタッとはまった感じですかね、あとはLGBTや黒人迫害といった社会問題を提起できるミュージシャンが多いのも要因かも。

ロックバンドは夢ばかり語ってるものが多い一方、R&B、ヒップホップは地に足が付いている感じが支持を集めているのかなと、SZA、Drake、ダニーブラウン、サンファと選出はしませんでしたが良質なアルバムがたくさん出てました。

 

一方日本国内というと、世界の情勢とは全くリンクしない楽曲たちがチャートを踊っていたような印象ですね。

俗にいうセカイ系からまだ脱していないバンド、脱することすらしていないバンド等々。

盛り上がりを見せているヒップホップですが、音源に関してはトラックは素晴らしいものが多い半面、リリックでちょっとなーと思うことが多々あり。

もともと自分たちのことを歌うのがヒップホップと理解はしているのですが、スケールの大きな話、社会問題の提起等を行ってる海外に比べるとまだ小粒、そしてくだらないと思ってしまうという印象でした。もちろん、社会派なラッパーもいるだろうし掘れてないだけということを願いたい。

 

ちなみに忘年会と忘年会の合間に書いているんで乱文すみませんでした。