BATTLESというバンド
バトルスの4thアルバムが10月にリリースされる。
タイトルは「juice B Crypts」
タイトルとかどうでも良い、バトルスが活動してくれている、それだけで嬉しいのです。
珍しく、リアルタイムで全てのアルバムをリリース時から聞いているバンドなのでこれを機に全アルバムを聴いてみたので、総括的なものを書いてみる。
全アルバムを聞いて思ったのが、バトルス基本的にインストだから文脈とかで語れねーってこと、しかし、楽器をやったことがないのでここのフレーズがとかそういう会話ができない、振り返るのに非常に不利な状況だけれど、致し方ない。
さらに不利な状況に陥れているのが、ビール。
荒筆で申し訳ないですが、読んでいただけると幸いです。
1st「Mirrored」
- アーティスト: Battles
- 出版社/メーカー: WARP RECORDS
- 発売日: 2007/05/22
- メディア: CD
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Tyondai Braxtonというおそらく、マスロック界隈のスーパースターによって結成されたハンドである。
1stの前にEPが出ていますが、未聴です、こんな奴がバトルスについてあーだこーだ言うなやと思われるかもしれませんが、表現の自由です。
これを高校生の時に聞いたんだけど、ロキノン野郎だった自分にとってはスーパー訳分からん曲のオンパレードだった、しかし、買ってしまったものはしょうがないと聞きまくる(最近の若年層には恐らく訪れないである、もったいない病、サカナクションの山口一郎も技術の発達によってこういったことが多くの人には訪れないと嘆いていた)そうすると薄っすらと良さがわかってくる。
当たり前だけど、「Atlas」は最高。
ただ自分の中でセンセーショナルだったのは「Tij」でイントロから訳分からん音のループそれに男性の喘ぎ声的なものがミックスされて、さらにギターのフレーズ、ドーパミン出まくりからの、リフも象徴的でカッコ良すぎて、アァー、最高だなって思った記憶があります。
バトルスがここまで自分の中で残っているのは恐らく、「カオスの中にあるキャッチーさ」これだと思います。
そして声ネタ(一般的に声ネタとはサンプリングに使われる用語だけれどここの場合はサンプリングに限らずという意味合いで利用します)の使い方が一級品なんですよね。
それはひとえにタイヨンダイブラクストンの才能だったと思われます。
そんな「Mirrored」でセンセーショナルな印象を残したバトルス。
しかし、そんな最中、衝撃的なニュースが舞い込んできます。
そう、タイヨンダイブラクストンの脱退です。
何が原因かは正直分かりません、何かに記載があったのかなとも思いますが、覚えてません。
2nd「Gloss Drop」
- アーティスト: Battles
- 出版社/メーカー: Warp Records
- 発売日: 2011/04/27
- メディア: MP3 ダウンロード
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そしてリリースされる2nd「Gloss Drop」
これは確かWarpから先行で無料のダウンロードかなんかでM2「Ice Cream」が聞けたように記憶してます。
そして、結構ガッカリしたような記憶もあります。
何故かって、バトルスの曲にがっつり歌が乗ってたんですね。
あの、ヒリヒリする楽器同士のぶつかり合いみたいなものを期待していた自分にとっては、ベクトルが違う方向に伸びているという印象が...
当時のインタビューで確か3人が、「タイヨンダイの脱退は新譜を作り始めたぐらいで、決まって、それだったらボーカルをゲストで入れてみようか」みたいなことを答えていた気がします。
これまでリリースされている3枚の中では割と異質なイメージですね。
それでも、「Wall Streat」なんかは自分の中でのバトルスだなーって思う部分だったり、キャッチー感を随所に出してくれているので、これもこれで嫌いではないというか。
バトルスらしさを残し、タイヨンダイの脱退を乗り越えて次へ行こうとしているところが垣間見えるアルバムでございました。
3rd「La Di Da Di」
La Di Da Di [帯解説・ボーナストラック収録 / ポスター封入 / 初回生産盤のみ紙ジャケット仕様] (BRC480)
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別冊ele-king ポストロック・バトルフィールド 「以後」と「音響」の文化誌~A Culture Book for Post'n'Sound (ele-king books)
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3rdのリリース期は、日本でポストロック流行の波が起きていた気がする。
というか、起こそうとしていたのか、はたまた海外での流れに乗っていたのか。
1年間ぐらい、トータスの新譜だったり、ele-kingが本気出していたりと、ポストロックな1年だった。ポストロックディスクガイドが刊行されたのもこの年。
1st回帰作と呼んで良いのだろうか。
否、回帰はしていない、1stの数倍上を行く作品。
ゲストボーカルは無しの真っ向勝負な音像。
「Tricentennial」なんかは1stな装いを残してはいるけれど、他の楽曲は1stよりも一癖も二癖もカオティックで、素晴らしい出来栄え。
やっぱりバトルスって「カオスの中のキャッチーさ」だよねって、なるような。
そして、今回の4th
楽曲リストを見る限り、今作もfeat多いなとかデイヴいつの間にか抜けちゃったんだとか思いましたけど、先行で聞ける「Titanium 2 Step」を聞く限り、あーバトルスだー、ちゃんとバトルスだーと自分の中の何かがちゃんと判定してくれたんで、今作もバトルスなんだと思います。
ちなみにバトルスだーと判断できる理由は明確ではないんですけど「Titanium 2 Step」の中盤以降を聞いてそう思いました。
さらにWarpも今年は本気出してますからね。
ふつふつと燃え上がっているバトルス熱が皆様に伝われば大変嬉しいです。
以上。
ちなみにアマゾンのリンクを貼ってみて思ったけど、
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やっぱり2ndへの注目度は全国的にすくなめみたいですね。