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いつもと変わらぬ、日本代表。

2018年ロシアW杯アジア2次予選が埼玉スタジアムで行われた。
就任してから3連勝と46年ぶりの快挙として取り上げられている、ハリルジャパン。
否が応でも期待はかかってしまう。
仕事の都合上後半からの観戦となってしまったが、非常に残念な結果に終わった。
0-0、まさかのスコアレスドローである。
相手は格下シンガポール、キーパーが当たっていたというのは確かにあるがそれでも情けない、20本以上シュートを撃ってゴールを割れないのであればそれは実力である。
試合内容は前も見たことのあるような試合、人員が変わって、監督も変わった...にもかかわらず。
最初の勢いで点が取れないと相手が徐々に徐々に引かれてゴール前のスペースを埋められる。
そしてサイドからクロスも弾かれて、それでもサイドに人数をかけてクロスの一辺倒。
なにも変わっていない、サイドから攻撃すれば良いと頑なに解説のお二方はおっしゃっていたがあれは攻撃ではない、持たされているだけ。
他に選択肢が無いからサイドに逃げているだけ。
なぜなら日本のやりたいサッカーって細かいパスを繋いでの中央突破だからだ。
サイドに追い込まれてもタチが悪いのは一つ覚えのようにクロスを上げようとしかしない。
サイドに開いて、その選手へパスを当てる、当てた選手はお決まりのオーバーラップ、そんなことが読めないほどアジアは甘くない。
ではどうすれば良いのか、中で組み立ててからサイド、そして中と相手を揺さぶれば良いのである。
どんなに弱いチームでも同じ攻撃ばかりされたら止められる、しかし、中、外、中と相手を揺さぶるという意識があまりにも日本代表にはない。
中で作って外に開いてもう一度中、このように織り交ぜて攻撃をすることによって相手はあっぷあっぷになるはずである。
あの縦の攻撃だけで足をつっていたシンガポールである、左右の揺さぶりをかければ脆く崩れたであろう。
フットボールは意外性のスポーツである。
相手の予測を裏切らなければ勝てない。
試合終了後のハリルホジッチのインタビューで以下のような発言があった。
「わたしのサッカー人生においてはじめての経験だ、判断が難しい」と。
この言葉、20本もシュートを放ち、相手GK、ポストにことごとく阻まれたことを言っているような気もするが、もしかしたらサイド一辺倒、特に工夫を見せない選手たちへの驚きを表しているのかもしれない。