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バレンシア×シャルケ

バレンシア×シャルケ 1−1
ソルダート17' ラウル64'

CL決勝トーナメント一回戦 1stleg
メッツェルダーヘベデスの長身CBにソルダート、アドゥリスの2トップがどう挑むのかまたどう対応するか。
シャルケ側としてはミゲル、マテューの両SBの上がったウラをどう突くかが見ものだったと思う。
前半はバレンシアペースで試合が進む。
執拗にアドゥリス、ソルダートがウラを狙う、またパスを出すトップ下のドミンゲスもそこを狙う。
ドミンゲスは中盤まで下がったり前に行ったり左右に動いたりと自由自在に動いて良いアクセントをつけてた。
ミゲル、マテューも攻撃に参加してその穴は3センターのバネガ、ティノ・コスタ、トパルが埋める。
そして、シャルケ側は守備に追われるシーンが目立つ。
前、後半通じてマティプの動きに安定感は感じず、クルーゲが終始頑張ってた印象。
そんな中メッツェルダーが囲まれて苦し紛れのパスを取られて左サイドへ開いていたアドゥリスへパス、追い越してきたマテューへ、マテューがグラウンダーのクロスで飛び込んだソルダートが押し込んで先制。
まさに危惧してた展開。
内田はアドゥリス見てたし、ケア出来たといえば出来たけどしょうがないっちゃしょうがない点。
前半はバレンシアペースで進む。
攻撃の柱と目されていた、ファルファンが大ブレーキ。
守備はしないし、攻撃ではパッとしない。
22分には内田がオーバーラップ、ファルファンが相手DFへ当ててこぼれ球を内田が高い高いクロス、クルーゲが合わせるもキーパーが弾いてバーへ。
前半は正直バレンシアのやりたいことをシャルケがやらせていた。

後半は開始早々オープンな展開。
ナバーロのロングボールをヘベデスがトラップミスしてアドゥリスがかっさらい、落としてコスタがシュート。
そのリスタートのゴールキックがウラへ抜けてラウルがシュートもキーパー。
後半からフラドがボールサイドへ寄るようになってきてしまっていた。
普通、サッカーで逆サイドの選手がボールがあるからといってサイドを無視してプレーするのはよくないこととされているがそれが功を奏す。
内田が上がり取られそのこぼれ球をなぜかカバーに来ていたフラドが再び内田へ戻す、そしてウラを狙うファルファンへ。
ファルファンがクロスを上げてラウルがヘッド、惜しくもファーサイドへ外れるがサイドバックの疲れか3センターの疲れかバレンシアのサイドのスペースが徐々に甘くなってくる。
そして61分。
ボールを拾ったマティプがサイドのシュミッツへ、シュミッツがウラへ走ったフラドへパス。
フラドがラウルへアーリー気味のクロス、ラウルが落ち着いてトラップし反転シュート。
シャルケが同点へ追いつく。
ここではミゲルがシュミッツについていた、もし前半だったらフラドへもマークがついていただろうが今回はフラドがフリーだったので落ち着いてパスを出すことができた、バレンシアもスタミナが切れてきていた。
ドミンゲス、バネガに変えてホアキン、ビセンテを投入。
トパル、コスタの2ボランチへ変えてホアキン、ビセンテを前目で流動的に動かせる。
しかし、徹底的に守るシャルケ守備陣を崩すことはできずに試合は終了。
最後のほうはシャルケはウラのスペースを作らせない為にベタ引きだった。
そうなると高めのクロスを放り込むしかないが、放り込んでもアドゥリス、ソルダートではヘベデスメッツェルダーの高さには勝てない、また低いクロスが良いところに行くシーンもあったが人数は足りてるのに合わない。
最終的にはそこがバレンシアが勝ちきれなかった最大の要因だと思う。
もしビジャがいれば決めていたようなボールが多かった。
ソルダート、アドゥリスはまだまだそこまでのストライカーにはなっていないということ。
一方のシャルケは同点で御の字、更にアウェイゴールのオマケ付きである。
守備陣には前半は失格点だが後半は及第点をあげたいと思う。
クルーゲは前後半ともに攻守に渡り貢献度は高い。
一方相方のマティプは良い時間もあったがほとんどがダメな時間だった。

2ndlegはまたバレンシアがウラを狙ってくるだろうからそこのケアをしっかりとするべき。
攻撃では耐えて耐えてスタミナがなくなってくる後半にサイドバックのウラを狙っていくべきだろう。
後はウラへ出してくるパスの出しどころはしっかりとケアすること、特にディフェンスラインから出てくるボールには注意が必要なので多分スタメンであろう、フンテラール&ラウルにはもうちょっとチェイシングを求めたい。
後は退場となったシュミッツの替えが利くかどうか。