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音楽レビュー等

親愛なる月曜日に


AM7:00
これは毎日の起床時間だ。
同じようなニュース番組を見ながら、いつもと同じ服を着て、いつもと同じ電車に揺られながら、いつもと同じ場所で同じ仕事をする。
仕事といえば聞こえは良いが、ゲップがうるさいじじいと、独り言の多いじじい、新卒でこの地獄に来た小うるさい若人と、やけにこえがでかいデブ、キーボードをかたかたたたかなければ生きていけない奴らに囲まれて、同じ業務を毎日のように行う。これは一種の狂いなのかもしれない。狂気なのかもしれない。
世の中には自分で考えて、違いを生み出すことができる人たちがいるらしい。しかし、ここではそんなことを考えるやつは皆無だ。すこし、人と変わった観点から業務をしているやつはいるが、彼らにしても五十歩百歩自分は仕事ができると吹聴しているところを見たが、その他大勢とやっていることはなんら変わらない、ただ声が大きいだけの奴ら。

皆が皆を見ながら何も起こらないことをよしとして過ごしている。何か皆と変わったことをしようものなら、すぐに「前例はあるのか」「やったことがない」などの言い訳をし、封殺にかかる。もはやこの地獄に言論の自由はない。
このような業務を行ってくるとやはり、蝕まれるのは神経である。
何も考えない、逃避を行うようになるのだ。
日々の業務をただやり過ごすだけ、毎日同じ時間に来て同じ時間に帰り、特に目的も持たずに無為に日々を過ごす。
今後AIが進歩したらすべて取られてしまうような業務。
なんのために、誰のために生きているのか。
それすら見失ってしまう地獄。地獄、地獄。
文句を言っても仕方がない、自分を順応させることによって、すべてを受け入れよう。変化を望まない、まさに成長を止めてしまった世界に対して。

こんな世界が続くのならば人間が生存している意味はなんなのだろうか。

人間は辞表を提示するべきではないのか、どこに対してなにに対して。

そんなことは分からない、親愛なる月曜日に。


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