yuckのマックスブルーム新譜を語る。
デビューアルバムをリリースしたあと、バンドは大きな転換期を迎える。
2013年バンド結成時のメンバーであった、ダニエル・ブルームバーグの脱退。そしてプロデューサー兼ギターリストのエドワード・ヘインズの加入、さらには2ndアルバム「Glow & Behold」をリリースした。
そして2016年2月に3rdアルバム「Stranger Things」をリリースする。
このアルバムは激しく、ロックンロールの型にはまらない音楽が収録されており、yuckが1st,2ndよりもより輝いて見えるそんなアルバムである。
バンドとして絶頂期を迎えているyuckのフロントマン、マックス・ブルームのインタビューを掲載する。
yuckはデビューしてから5年経過したけど、今回のアルバムを出すにあたって結成当時と何か変わったことはあるかな?
マックス:このアルバムを作るにあたってバンドのメンバー全員が自分のキャリアの中で学んできたことすべてをつぎ込んだんだ。
僕たちは自分たちが出したい音をどうやって出すかを自分のキャリアを通じて学んでいる、そのことが絶対に役に立っていると確信しているよ。
それとメンバーとはここ数年はツアーで一緒にいることが多かったから、ライブで自分たちが演奏して楽しい曲を作ろうとも話していたんだ。
少しでもいいからこの「Stranger Things」を作るにあたっての準備段階について話してほしい、どうして「pledge music」からリリースすることになったのかな。
マックス:レコーディングが1年以上続いていたんだ。ちょうど、Hold Me CloserとCannon Ballを作っていたときかな、いろいろなことが起こって、ちょうどうまい具合にはまったんだよね。こんなに長いレコーディングをしたことがなかったから、僕たちは取り終えた後にどうやってリリースしようか考えたんだ。そしたらマネージャーがpledge musicの話をしてきてさ、それはおもしろそうだと僕たちも賛同したんだ。
自主制作でアルバムを出したり、小さなインディレーベルからリリースするのってマックスの過去の経験と比較してどうだった?
マックス:お金がかからないっていうのはいいよね、それに報酬も大手レーベルから出すよりも多い。ただ人それぞれだと思うから答えは違うと思うよ。
このアルバムに対する情熱はどこから来たのかな。
マックス:アルバムにはたくさんの人たちがかかわっている、それを過去2年間個人的には考えてきたんだけど、それを考えているときはあまりいい時間ではなかったな...そういったことを曲にしてきたつもりだよ。
バンドのメンバーが変わることを受け入れるのはとても難しいことだと思うんだけど、yuckの場合、フロントマンが抜けても立ち直ったよね。このことからどんなことを考えた?
多分なんだけど、なにをすべきでなにをすべきでないかを他の人たちがどう思うかも加味して考えるべきなんだと思う......言うのは簡単だけどやるのはとても難しいけどね。
簡単なことではなかったよ。でも友達が励ましてくれたりしたからそういったことも重要だったね。
話が変わるけど少ないチームでSXSWに出るのは以前と比較してどうだい?
今、バンドとしては日々によくなってると思ってる。だからどこでだろうとサウンドチェックなしだろうとプレイすることはできるよ。SXSWではみんなの期待している以上のプレイをしたいね。
アルバムをリリースしてのSXSWでの演奏はとても重要なことだと思うけどそれに関してはどう?
とてもワクワクしているし、オーディエンスのみんなも同じ気持ちだと思うよ。
今回、はじめてSXSWに参加するインディーのバンドもいるけど、彼らにアドバイスはある?
一生懸命演奏して、一生懸命仕事しよう。
SXSW以降の予定はどうなってるの?
アメリカで長いツアーを行うよ、ラスベガスとか行ったことない都市に行くことになってるよ。
yuckはボーカルがいなくなるという非常に珍しい経験をしたバンドでした。
その年にすぐにアルバムを出し復活をアピール、すばらしい。
3rdはもちろんとてもいい出来です。
過去作よりももっとシューゲイザー感が増しています。ソニックユース飛び越えてマイブラッディバレンタインぐらい。それは言い過ぎかもしれませんが、とても良い出来です。