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音楽レビュー等

ジャンルも全ても飛び越えるバンド...のようなもの

情報化社会はあらゆる効能を生み出している。

例えば一節によるとインターネットが普及する前と現在で人々が目にする情報量は410倍にもなっているとされ、そうすると人間は情報の荒波に飲まれ頭は洪水状態、もう情報はいらないよとなっているらしい。

そこで大事になってくるのが情報の取捨選択。

何気なくぷらぷらTwitterを見ていたことが良かったようだ、2017年の最重要アルバム、skillkillsの新譜発売情報を逃さずに済んだからだ。

skillkills、バンド名からして不穏な匂いのするバンド。

ヒップホップのレーベルとして名高い「black smoker record」から音源を出した初のバンドとしても知られている。

やばい遺伝子との愛称がつけられるほど、とにかく音がリズムがめちゃくちゃだ。

 

youtu.be

もちろんバンドだからこの複雑な音を演奏しているんだけど、それがとても良い。

最初は打ち込みかなと思ったんだけどどうやら違うらしい。

この謎のリズム感、そしてそれに乗るスグルスキルのラップというよりはむしろポエトリーディングのような、心地良いしゃがれ声。最高すぎる。

この変態的、超変異種の3ピースにさらに今回、邦楽ロック界の奇人こと、向井秀徳が参加しているのである。

正直、バックで流れてる音も最高、マイルスみたいに屁をこく向井も最高なのである。

(そういう歌詞が曲中にあり、その後向井はブッヒーンと屁をこくのである)

ただ、どちらも変態的響きなので情報の洪水になること間違いなし、インターネット前から増えた410倍なんて比じゃないぐらいの洪水、もう溺れ溺れて気付いたら無人島みたいな、そこにK-BOBMまでマイクを握ってしまうなんてもう殺しにかかってきてる。

 

なにはともあれ、この超絶テクとも言わんともしがたい3人のグルーブ、時たまでる気の利いたパンチライン。音楽の波に溺れたいのであればお薦めのアルバムである。

ってか上記の動画が5000回少々しか再生されてない日本、どうかしてるぜ、ほんと。

 

 

The Shape of Dope to Come

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