リバプール×サウサンプトン
幕を開けた14-15シーズン、スアレスを失ったリバプールがどこまで出来るのか注目の開幕戦。
試合はリバプールペースで進む、サウサンプトンは昨シーズンポジェッティーノ時代のユニットを組んでのプレスとは打って変わって、あまりプレスにこないクーマンのサウサンプトン、そんなか、ルーカスが相手ボールを奪い、スタリッジへスタリッジがミドルも枠外へ、そしてまたもリバプールがチャンス、左サイドに開いて受けたコウチーニョがタメて走り込んできたスターリングへ、これをスターリングが受けてシュートもッキーパー正面。リバプールがゲームのペースを握る中、23分、ハーフライン辺りでボールを囲んで取ったヘンダーソンが左足でサウサンプトンDFラインのウラへ通るようなライナーのロングボールを蹴るとそれに反応したスターリングが冷静に右足で決めて先制。
しかし、その後サウサンプトン、ウォードプラウズのFKが枠内にミニョレが弾いてことなきを得る。
前半は1‐0でリバプールリードして折り返し。
後半、前半とは打って変わってサウサンプトンペース、リバプールは全くボールが前線に収まらない。
そんな中、56分、右サイドでスローインを受けたクラインが、タディッチへ縦パスを入れる、受けたタディッチはヒールで走り込むクラインへ、クラインが押し込んでサウサンプトン同点。
クラインへ誰もプレスへ行かなかったことが悔やまれる。
クラインを主軸にサウサンプトンが攻めてくる、ウラを狙われることがとかく多く、キーパーと1対1になりそうなところをなんとかスライディングで止めるというシーンが続く、ルーカスに代えてアレンを投入、これでアンカーがジェラードに固定され徐々にアレンを軸にリバプールがボールを持つ時間が多くなる。
更に攻勢をかけたいリバプールはコウチーニョに代えてランバートを投入。ランバートのデビュー戦である。
右サイドマンキージョのボールを走り込んできたヘンダーソンがクロス、いったんは弾かれるもこぼれ球をスターリングがヘッドで前へ、スタリッジが絶妙に左足ヒールで流し、逆転、ランバートを投入しハイボールを多くした成果か。
そのまま試合終了、リバプールが何とか勝利。
危なかったというのが感想、サウサンプトンが良いチームを作ってきていて、左サイドのタディッチ、右サイドのクラインがリバプールの両サイドバックをずばずば抜いていってました。
まずは先制点からこれはヘンドが素晴らしいボールを供給しましたね、0.8点はヘンドのものと言っても過言では無いほど素晴らしいボール、しかも左足ってのが驚きです。
そして同点にされてしまった場面、まずボール保持者クラインへ誰もプレスをかけないのが悪い、タディッチは既にDFを背負ってましたつまり、ボールを通されても簡単にはどうこうできる場面ではなかったはずです(結局はヒールで通されてしまいますが)、あそこは1枚当たっても良かった、というより当たるべきところでした。
後半始まってからはセインツペースになる訳ですが、全然ボールが入らなくなってましたあの時間帯は、コウチもスターリングもスタリッジもみな、足元でボールを受けたがり、受けても潰されるというよりも受けれない状況でした、これ前々から言ってるんですけど、スティービーが下がって受けて前に蹴りたい時にだれも動いてない状況と酷似してて剥がす動きが全くない時間帯が試合中絶対あるんですよね、それを何とか無くせれば自分たちペースで常に試合を動かせるんじゃなかろうかと。
と同時にこの時間帯は非常に危ないものでした、ボールを前に運べないから中途半端に奪われるセインツも速攻慣れてないから稚拙な速攻ですけど、それを受ける、何故かウラ通されるという場面がかなり目立っていました、チャンピオンズこんなんで大丈夫なの?という疑問すら浮かんでくるほどに。
そこでアレンを入れてリンクマンを作ったことこれにより光明が見えてきます、ヘンドもスティービーも自分でボールを運べるタイプではない、アレンがボールを持って1枚はがし、2枚はがしずんずん進んでいくことによって局面は徐々にですが打開されていきました、そしてランバートの投入で2トップへこれでリバプールの攻撃も徐々にシュートまで運べるようになっていきました、そして勝ち越し点の場面、ランバートに意識が行くあまり、スターリングがフリーとなっておりました、ランバートによってもたらされた点と言っても過言では無い(ウソウソ)
新戦力がうまーくマッチされた苦戦はしたものの良い開幕戦だったのではないでしょうか。
あとジョンソンの不安定さは今シーズンも健在でした、つなぎの場面でそれやられちゃうと前の選手がっくり来るんじゃないというものが多く、だからこそのモレノだったのかなというのもうなずけます。